3月11日に発生した東日本大震災(M9・0)で甚大な被災を受けられた皆様やご親族、友人、関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
札幌市は、東北を中心とした応援・支援を決定し、早急に対応しておりますが、食料・住居の確保といった緊急的対応のみならず、復旧には膨大な時間と多大な苦労および精神的ケアを要するものと思います。あわせて福島原発の重大事故などの憂慮すべき状況が続いており、被災者の不安は高まっております。札幌市としても政府や北海道と連携を図り、一刻も早い状況把握と迅速な救援活動に向け、最善をつくし対応していきます。
札幌市の応援状況(2011年3月15日現在)
消防局
- 3月12日(土) 7:40 消防ヘリにて緊急消防援助隊11名が現地到着後、救出活動開始。19:40 緊急消防援助隊陸上部隊として水槽車、救急車等15台、58名が小樽港か ら秋田 へ出発。
- 3月13日(日)19:35 緊急消防援助隊(車両15台、隊員58名)石巻運動公園に到着。
- 3月14日(月) 6:00 北最上川東側の未着手地域で住民の救出活動を実施予定。7:00 消防ヘリ2が指揮支援隊及び航空隊の交代要員派遣のため丘珠空港離陸。
水道局
- 3月12日(土) 被災状況調査隊、応急給水隊の車両2台、6名が小樽港から秋田へ出発。
- 3月13日(日) 10:00 被災状況調査隊、応急給水隊が秋田到着。仙台市水道局庁舎で給水作業。
- 3月14日(月) 2次派遣(車両4台、隊員11名)フェリーが確保でき次第出発。到着は15日。
保健福祉局
- 3月13日(日)11:57 医師2名、事務1名がヘリにて宮城県総合運動公園へ到着。17:00 札幌含む医師会医師が検死を実施中。
- 3月15日から4月までの保健師等3名派遣準備中。
建設局
- 3月14日(月)0:30 国土交通省内下水道支援調整チームより仙台市へ派遣依頼。19:30 車両2台、下水道管路調査員7名は小樽港から秋田経由で仙台市へ出発。
札幌市からの救援物資
- 3月14日(月)仙台市へ物資、毛布1,500枚、缶入りパン20,000食は函館出発。
- 仙台市から救援物資(食料品、水)の支援要請あり(2回目)
上田市長への緊急申し入れ
東日本大震災にかかる緊急要望
2011年3月14日
札幌市長 上田文雄 様
札幌市長 上田文雄 様
札幌市議会民主党・市民連合議員会 会 長 猪熊 輝夫
民主党札幌支部 代 表 林 大記
民主党札幌支部 代 表 林 大記
3月11日の14時46分頃に発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0という日本の観測史上最大の規模で、多くの死傷者、行方不明者が出ている。被災地は未だ余震が続き、家屋の倒壊をはじめ火災、停電、交通・通信網が麻痺している状態が続いている。政府は、戦後60年で最大の危機との認識のもとで救助・救援活動を続けているが、甚大な被害の状況から、被災者は不安と恐怖に怯えている。
札幌市では地震発生直後、消防局のヘリコプターを仙台方面に配置、12日には15台編成の消防車と救急車、隊員69名の救援隊を派遣するとともに、ライフラインの復旧のために水道局、下水道局の技術職員を順次、派遣するとしている。しかしながら、被災地の状況は人智の想像を越えるもので、国、道、札幌をはじめ、官民一体となった支援体制を早急に行う必要がある。
よって、以下の通り早急な支援体制を構築することを緊急要望する。
記
1.市長を責任者とした支援対策連絡会議の設置
2.被害の正確な情報収集と市民への情報提供
3.食料、水などの最大限の救援物資の搬送
4.医療等、人的支援への迅速な対応
5.市民からの募金等の受け入れ体制の構築
6.市営住宅による被災者の受け入れ体制の準備
7.流通などの混乱による本市の市民生活への影響に対する適切な対応
─ 市民力が試される ─
刻々と明らかになる被害状況は、私たちが、日本の将来を左右する大きな危機に直面していることを示しています。緊急の救助活動―避難民を支える食料・医療―長期の避難生活への支援―インフラを含めた生活再建。国・自治体・市民が情報を共有し、一体となって取り組むことが必要です。まず、義捐金のカンパ、そして買いだめに走らないこと。
(大島 かおる)