2017年12月8日金曜日

薫風49号から

膨らむ不安と、細る民主主義

国難突破??
突然の解散総選挙は、どのような経過の中で行われたのでしょうか。
6月に通常国会閉会後、野党は、森友・加計学園問題や、PKO活動の日報隠しを明らかにするために、臨時国会の召集を求めていました。

しかし、安倍首相は開催を9月末まで引き延ばし、ようやく国会を開いたと思ったら冒頭での解散を強行。
自己保身解散と批判され、明らかな憲法違反を覆い隠すための言いわけが「国難突破解散」―何と大げさで時代錯誤な表現でしょうか。
国難の一つは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射実験と核開発問題だと言います。

Jアラートが象徴するように、今すぐにでも戦争が起きるかのような危機を煽(あお)り、トランプ大統領にただただつき従う姿は、自作自演の一人芝居を見ているようです。

二つ目は、消費税の使途変更だと言います。
5年前、消費税引き上げを決定した自民・公明・民主の三党合意は、「全額、社会保障費の安定財源と子ども施策に」というものでした。
二度の消費税引き上げによって不足した財源を借金で賄い、その借金返済に消費税を充てることを巧妙に隠しているのが、「全世代型社会保障」という大風呂敷のからくりです。

闘い済んで…

解散総選挙の流れが決定的になると、吹き荒れたのが「小池旋風」
「排除します」の一言で失速すると、新しく誕生した立憲民主党への強烈な追い風。
極端な政治主張によって社会を分断し、イメージ優先の「劇場型政治」で期待を膨らませる―トランプ現象はアメリカだけの出来事ではなく、日本でも芽生え始めているように思われます。

北海道では一区をはじめ、有権者の皆さんから多くの支持をいただいた立憲民主党ですが、全国的には政権与党の圧勝という結果となりました。
しかし、安倍首相が言う「国難」をはじめ多くの課題が、「まっとうな議論」のないまま先送りされ、政治へのあきらめが広がっていくことは、何としても止めなければなりません。

「学校」で、「会社」で、「世間」で、生きづらさや閉塞感を抱えながら、政治をあきらめずにいる多くの人たちとつながる回路を創りだす道を、悩み、つまずきながらも歩み続けたいと思います。

例年より早い積雪となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
日々、ワイドショー化された政治の動きに、不安や怒りを膨らませている方も多いと思います。

「日ハムボールパーク構想」「冬季オリ・パラ誘致」などにかき消されがちな、札幌市の将来のまちづくりに関わる課題、皆さんの率直なご意見をお待ちしています。